トーチソング

方向音痴 車に轢かれ

6月23日(木) 鴨川、トネガワ、上原。

 起きたら15時半だった。木曜の3,4限は簿記の講座を取っていて、今日は教科書を買わなきゃいけない日だった。先週から2級のための授業が始まったらしいが、先々週の簿記3級の試験で玉砕した自分には、もはや頑張る気力もない。世間と合わせるのが下手だから、何か資格が必要だと思ったものの、どうも簿記とは合わないみたいだ。2級用の教科書は6千円もするようで、買っても無駄にするに違いないので、ここが切り時のように思う。そんなことを考えていたら16時になっていた。4限終了まで15分。自転車の鍵をなくしているので、学校には歩いて通っているが、片道およそ15分かかる。これから出発すれば、ちょうど4限が終わるころ。それでもまだ教科書を販売していたら、縁があったと思って買おうかな、そう思って家を出た。今日は珍しく晴れていて、昨日の雨で湿気ったジーンズも歩くうちに乾いていった。とりあえず大学に向かい、簿記の教室に行ってみたが、すでに授業は終わっていたようだ。学生は一人もおらず、教科書の販売員も見当たらなかった。晴れ空の下、このまま帰るのも惜しいので、鴨川まで歩くことにした。東一条を西進して、途中のスーパーでコーヒー牛乳と天麩羅の串刺しを買った。川辺の芝生に座り込んで、半時間ほどだらだらした。天麩羅を食べながら、蟻を見たり、川辺を往く人たちを眺めた。自分も少し歩こうと思って、川沿いをそのまま南下していると、明日が金曜日なのを思い出した。毎週金曜日、漫画を読むサークルの例会があるので、新刊がないか書店に見に行こうと思いついた。そこで、木屋町通を下り、寺町通商店街の喜久屋書店に入った。堀尾省太ゴールデンゴールド』の1巻が目に入ったが、どうせ他の会員が買うだろうと思って、止めた。せっかくここまで来たのだから、何か買おうと思ったものの、ピンとくる漫画がなかなか見当たらない。結局、何を思ったのか、『中間管理職トネガワ』を買った。

中間管理録トネガワ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

中間管理録トネガワ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 福本伸行カイジ」のスピンオフギャグ漫画だ。別の作家が例の絵柄と文法を模倣しながら、悪名高い帝愛グループの役員・利根川の日常を描く作品。レビューのしようもないほど下らない内容だった。あえて言うなら、もしかしてキャラ萌え漫画なのかもしれない。
(あ、漫画読みサークルに入ってることだし、このブログを漫画のレビューの練習に使おうと思う。今後は、だけど)

 さて、喜久屋書店を出て、帰路に着こうとすると、ふと立誠シネマのことを思い出した。廃校した小学校を、そのままの形で保存しながら映画館として開放している建物だ。去年の10月、一度訪れたときは、愚にもつかないアニメ映画(『台風のノルダ』。新海誠宮崎駿を八対二で調合して、失敗したような作品だった)を見せられて、金と時間を無駄にした、と後悔したものだった。久しぶりに行ってみようと、木屋町通を南に下った。着いたところ、ちょうどこれから一本上映されるようで、急いで金を払って、席に着いた。
 上映作品は、『青春100キロ』。
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 上原亜衣というAV女優がいる。この春引退した人気女優だ。引退作品のタイトルは、『上原亜衣引退スペシャル 100人×中出し 引退させたいvs引退させたくない』。「捕まったら、膣内射精」というルールで彼女と鬼ごっこをする企画ものらしい。「この企画の裏には、もう一つのドラマがあった————」みたいなコンセプトの作品が、この『青春100キロ』。急いでいたとはいえ、ちゃんと確認してから金を払えばよかった。内容は、ファンの素人童貞が、二日間で100㎞走ったら上原亜衣とゴム無しセックスが出来る、という課題に挑戦するだけのもの。都庁前から山中湖まで、一日50㎞のペースで走り、ゴールしてそのまま彼女と無事にセックスできたみたいです。よかったね。彼が100㎞走る間、上原は上の引退作品の撮影をしてて、その様子が交互に映し出される。上原のインタビューシーンもあって、そのまんこに顔が張り付けられたような印象を裏切らない軽薄な発言ばかりで、なんだかほっとした。笑ってしまった。「私、愛されたいから、この仕事しているんです」とか、引退について「青春が終わりました」とか、本人は大真面目かもしれないが、こちらとしては上滑りするばかり。「あ~、まんこがなんか言ってるな~」というのが、正直なところ。それどころか、やたら大きい音響のせいで最近の体調不良が悪化して、観るので精いっぱいだった。途中退室して、少し体を休めながらも、なんだかんだ濡れ場を期待して最後まで観たけど、ゴール後のセックスは異様にあっさりしてたし、1400円払ってAVのサンプルを見せられたようなものだった。感想としては、100㎞走って、上原亜衣とセックス……俺はしたくないなぁ……。『青春100キロ』という題名はよく分からない。100㎞マラソンが、セックスするための口実になってるし、そういう手続きや段取りを踏んで、セックスに至るっていうのが、青春らしいのか。『出会って○秒で合体』とかの対極にある。セックスに言い訳を求めるのは、まあ青春といったところか。その言い訳は、100㎞にも及ぶ長さなのだろうか。
 ところで、上の引退作品について調べてみたら、「上原亜衣に最後に中出しするのは誰だ!???」って煽りがパッケージに入っていたけど、その最後の一人は、参加者100人とは別で、事前に決まっていたというのは、あまりにも酷い茶番じゃないか。